AIに同じ文章を「短く」「やさしく」「詳しく」と頼むとどう変わる?実際に比べてみる

ミミル研究所

AIに文章を直してもらうとき、

「短くして」
「分かりやすくして」
「詳しくして」

といった指示を使うことがあります。

では、意味が似ている別の言葉に変えた場合、AIへの伝わり方も同じなのでしょうか。

今回のミミル研究所では、文章を整えるときによく使いそうな指示を、意味が近い言葉へ変えて4パターンに分けて確認しました。

比べたのは、次の12個です。

目的指示の言い方
短くする短く・簡潔に・要点だけに・コンパクトに
読みやすくするやさしく・分かりやすく・かみくだいて・簡単な表現で
説明を増やす詳しく・具体的に・丁寧に説明して・情報を補って

比べてみると、大きな目的は似ていても、言葉によってAIへ伝わるニュアンスには少し違いがあることが見えてきました。

今回は、4パターンをまとめて分かったことと、文章をAIに直してもらうときの使い分けについて整理します。

  1. 同じ意味に近い言葉なら大きな方向は似ていた
  2. 「短くする」4つの言葉にも少し違いがある
    1. 「短く」は文章量そのものを減らしたいとき
    2. 「簡潔に」は無駄を減らして整理したいとき
    3. 「要点だけに」は重要な部分を選びたいとき
    4. 「コンパクトに」は全体を小さくまとめたいとき
  3. 「読みやすくする」4つにも特徴がある
    1. 「やさしく」は文章全体の難しさを下げたいとき
    2. 「分かりやすく」は理解しやすさを優先したいとき
    3. 「かみくだいて」は難しい内容そのものを説明し直したいとき
    4. 「簡単な表現で」は言葉そのものを変えたいとき
  4. 「説明を増やす」4つは特に違いが大きかった
    1. 「詳しく」は説明量を増やしたいとき
    2. 「具体的に」は例や場面をはっきりさせたいとき
    3. 「丁寧に説明して」は順番や補足も含めたいとき
    4. 「情報を補って」は新しい情報まで加わる可能性がある
  5. 12パターンをまとめて分かったこと
  6. 目的別に使い分けるならこうなる
  7. AIへの指示は組み合わせても使える
  8. 注意点|似た指示でも毎回同じ結果になるとは限らない
  9. 今日からできること
    1. 1.直したい部分を先に決める
    2. 2.似た指示を2つ試して比べる
    3. 3.希望どおりでなければ条件を追加する
  10. まとめ|似た意味でもAIへの伝わり方は少し違う
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同じ意味に近い言葉なら大きな方向は似ていた

今回まず気づいたのは、似た意味の言葉へ変えても、指示の大きな方向性はそれほど変わらないということです。

たとえば、

「短く」
「簡潔に」
「要点だけに」
「コンパクトに」

はいずれも、文章を今より小さくまとめる方向の指示として考えられます。

同じように、

「やさしく」
「分かりやすく」
「かみくだいて」
「簡単な表現で」

は、読み手が理解しやすい文章に整える方向です。

そして、

「詳しく」
「具体的に」
「丁寧に説明して」
「情報を補って」

は、元の文章より説明を増やす方向で共通しています。

つまり、似た意味の言葉ならAIへ伝える大きな目的も似ています。

ただし、細かく見ると完全に同じではありませんでした。

「短くする」4つの言葉にも少し違いがある

最初に比べたのが、文章量を減らしたいときの4つです。

「短く」は文章量そのものを減らしたいとき

「短くしてください」は、とても直接的な指示です。

文章が長すぎると感じたときに、

今より文章量を減らしたい

という目的が伝わりやすい言い方です。

SNS用の文章など、長さそのものが気になっている場合にも使いやすそうです。

「簡潔に」は無駄を減らして整理したいとき

「簡潔にしてください」は、ただ文章を短くするというより、

同じことを繰り返している部分や余分な説明を整理する

という意味合いが強く感じられます。

必要な情報は残しつつ、すっきりした文章にしたいときに使いやすい表現です。

「要点だけに」は重要な部分を選びたいとき

「要点だけにまとめてください」は、さらに目的がはっきりしています。

文章を単純に短くするのではなく、

大事なところを選んで残す

という指示になります。

長い文章から概要を作ったり、ポイントだけを抜き出したりするときに向いている言い方です。

「コンパクトに」は全体を小さくまとめたいとき

「コンパクトにしてください」は、「短く」と似ていますが、

文章全体をバランスよく小さくまとめる印象があります。

今回の4つを整理すると、

短く=文章量を減らす
簡潔に=無駄を減らす
要点だけに=重要部分を残す
コンパクトに=全体を小さくまとめる

という違いが見えてきました。

「読みやすくする」4つにも特徴がある

次に比べたのが、文章を理解しやすくしたい場合です。

「やさしく」は文章全体の難しさを下げたいとき

「やさしくしてください」は、専門的だったり堅かったりする文章を、もう少し読みやすい雰囲気にしたい場合に使えます。

ただし「やさしく」だけでは、言葉を変えるのか、説明を追加するのかなど、AI側にある程度判断を任せる指示になります。

「分かりやすく」は理解しやすさを優先したいとき

「分かりやすくしてください」は、文章全体について、

読み手が理解しやすい状態に整える

ことを求める言葉です。

難しい言葉だけでなく、説明する順番や一文の長さなども変わる可能性があります。

「かみくだいて」は難しい内容そのものを説明し直したいとき

「かみくだいて説明してください」は、少し特徴があります。

難しい内容をそのまま簡単な単語へ置き換えるだけではなく、

理解するための説明まで増える可能性がある

言い方です。

専門的な内容を初心者向けに説明するときなどに使いやすそうです。

「簡単な表現で」は言葉そのものを変えたいとき

「簡単な表現で書いてください」は、4つの中では最も変更する場所が明確です。

文章構成そのものより、

難しい言葉や表現を簡単にしてほしい

という意味が伝わりやすくなります。

整理すると、

やさしく=全体の難しさを下げる
分かりやすく=理解しやすく整える
かみくだいて=難しい内容を説明し直す
簡単な表現で=使う言葉を簡単にする

という使い分けができます。

「説明を増やす」4つは特に違いが大きかった

今回の比較で、特に違いを意識したいと感じたのが3つ目のグループです。

「詳しく」は説明量を増やしたいとき

「詳しくしてください」は、元の内容をより細かく説明してほしいときに使いやすい指示です。

どこを詳しくするかまでは指定していないため、AIが必要だと判断した部分を広げる可能性があります。

「具体的に」は例や場面をはっきりさせたいとき

「具体的にしてください」は、「詳しく」と似ていますが少し違います。

単純に説明量を増やすより、

具体例や実際の場面を追加してほしい

という意味が強くなります。

抽象的な文章をイメージしやすくしたい場合に使いやすそうです。

「丁寧に説明して」は順番や補足も含めたいとき

「丁寧に説明してください」は、説明量だけでなく、

「初めて読む人にも分かるように順番に説明してほしい」

というニュアンスを含みやすい言葉です。

使う相手を「初心者向け」と指定すると、さらに目的を伝えやすくなります。

「情報を補って」は新しい情報まで加わる可能性がある

今回、特に注意したいと感じたのが、

「情報を補ってください」

です。

ほかの3つは主に「元の内容を詳しくする」指示ですが、「情報を補って」は、

元の文章になかった情報そのものを追加する

意味にも受け取れます。

AIが追加した内容が正しいとは限らないため、ブログなどで使う場合は事実確認が必要です。

4つを整理すると、

詳しく=説明量を増やす
具体的に=例や場面を増やす
丁寧に説明して=順番や補足も入れる
情報を補って=不足している情報そのものを加える

という違いがあります。

12パターンをまとめて分かったこと

今回の4パターンをまとめると、一番大きな発見は、

「意味が似ている言葉でも、AIに伝わる重点は少しずつ違う」

ということでした。

大きく分けると、

短くする言葉では「何を削るか」

読みやすくする言葉では「何を簡単にするか」

説明を増やす言葉では「何を追加するか」

という部分に違いがあります。

そのため、

「文章を直して」

だけでAIに任せるより、

自分が文章のどこを変えたいのかを先に考える

ことが大切だと分かります。

目的別に使い分けるならこうなる

今回の比較をもとにすると、次のように使い分けられます。

したいこと指示の例
とにかく文章量を減らす短くしてください
無駄な説明を減らす簡潔にしてください
大切な部分だけ残す要点だけにまとめてください
全体を小さくまとめるコンパクトにしてください
全体をやさしい文章にするやさしくしてください
理解しやすく整える分かりやすくしてください
難しい内容を説明し直すかみくだいて説明してください
難しい言葉を変える簡単な表現で書いてください
説明量を増やす詳しくしてください
具体例を増やす具体的にしてください
順番に説明してもらう丁寧に説明してください
足りない内容を加える情報を補ってください

似た言葉でも、目的を細かく考えると使い分けができます。

AIへの指示は組み合わせても使える

今回の比較では1つずつ言葉を変えましたが、実際に文章を直すときは複数の条件を組み合わせることもできます。

たとえば、

内容は変えず、簡単な表現でコンパクトにしてください。

とすれば、「読みやすさ」と「文章量」の両方を指定できます。

また、

初心者向けにかみくだいて説明してください。ただし、文章量は増やしすぎないでください。

という方法もあります。

一つの言葉ですべてを伝えようとせず、必要な条件を追加していくことで目的をさらに明確にできます。

注意点|似た指示でも毎回同じ結果になるとは限らない

今回の内容は、4パターンの文章を比較して見えた違いを整理したものです。

AIは元になる文章やその前後の指示などによって回答が変わる可能性があります。

そのため、

「この言葉を使えば必ずこの結果になる」

とは言い切れません。

また、AIが文章を追加した場合は、その内容が正しいか確認する必要があります。

特に数値、料金、制度、サービス内容などが追加された場合は、公式情報などで確認してからブログに使うことが大切です。

今日からできること

1.直したい部分を先に決める

AIへ文章を渡す前に、「短くしたいのか」「読みやすくしたいのか」「説明を増やしたいのか」を考えてみましょう。

2.似た指示を2つ試して比べる

たとえば「短くしてください」と「要点だけにしてください」を同じ文章で試します。

結果を並べると、言葉の違いを確認しやすくなります。

3.希望どおりでなければ条件を追加する

一度の回答で決める必要はありません。

「内容は削らないで」「具体例を1つだけ入れて」など、必要な条件を追加して調整してみましょう。

まとめ|似た意味でもAIへの伝わり方は少し違う

今回のミミル研究所では、文章を整える指示を4パターンに言い換えて比較しました。

結果を整理すると、似た意味の言葉を使った場合でも、AIへの大きな指示の方向は変わりにくい一方で、

削る場所
簡単にする場所
追加する内容

には少しずつ違いが出る可能性があります。

「短く」と「要点だけに」は似ていますが、前者は文章量、後者は重要な部分を残すことに重点があります。

「分かりやすく」と「簡単な表現で」も似ていますが、前者は文章全体、後者は使う言葉に重点があります。

「詳しく」と「情報を補って」では、後者のほうが元文章にない情報まで追加される可能性があります。

つまり、AIに文章を修正してもらうときは、

「似た意味だから何でも同じ」と考えるのではなく、自分が何を変えたいのかに合わせて指示を選ぶことが大切

ということです。

短い一言でも、言葉の選び方によってAIへの伝わり方は変わります。

いろいろな指示を実際に比べながら、自分が使いやすい言葉を見つけていくのもAI活用の一つの方法です。

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